(2015年のアトリエ日記からの修正加筆版です)
CASAリメイク作家のTammyです。
2015年10月3日(土)AM11時~11時30分、ABC朝日放送テレビ 『LIFE ~夢のカタチ~』 というテレビ番組(関西での放送が中心) に出させて頂くことになりました。
テーマはもちろん、私のライフワークである「傘のリメイク」です。
この番組は毎回、夢を追う人に密着レポするドキュメンタリー番組です。
毎回とても多彩な魅力あふれる素敵な方がご出演されています。
このお話を最初に頂いたとき、「それ自体が夢ではないか?」 「なぜ私のところに?」 「これは出してあげるよ詐欺ではないか?」とか色々考えてしまい、半信半疑で話を聞きました。
が、じっくりお話をしてみると、 純粋に私の傘のリメイク活動に興味をもってくださり、私の夢のストーリーを描いてくださっている様子。
今でもハンドメイドの制作活動を始めて、たった数年の私では役不足ではないかという思いは拭いきれません。
けれど、 常々私が持っている暑苦しい想い
- 古くて大切なものをリメイクの力を借りて、また素敵なものに生まれ変わらせたい。
- ハンドメイドやリメイクの楽しさを、みんなに伝えたい。
- 日本の素晴らしい文化を、作品を通して海外に発信したい。
そんな想いを少しでも皆さんに伝えられる今回のようなチャンスは、もう2度とないかもしれない! と思い、迷い、戸惑いながらも、出演依頼を受けることにしました。
2015年9月から始まった連日の撮影。
通常のパート事務職の仕事と主婦業をこなしながらのことだったので、本当にハードでした。
撮影初日が始まるまでは、緊張で身もよじれんばかりだったし、 始まってからも、朝から晩まで撮影班の皆さんと一緒。
それはそれは刺激的で面白かったです!
普段行けないようなところに行ったり…
会いたかった方に会いに行ったり…
撮影風景に興味津々だったり…
ディレクターさん(男性) カメラさん(男性) 照明兼音声さん(男性)
3人ともとても面白くって良い方ばかりで、約2週間という短い期間でしたが、撮影の合間には色んなお話もしました。
撮影が始まったときは、「こんな暮らしが2週間も続くの? 私、きっと倒れてしまうわ(汗)」 とへなちょこな私は思いました。
でも、撮影の最終日が近づく頃には、「もう終わっちゃうの?寂しいなぁ」って気持ちになっていました。
慣れって不思議ですよね!
放送を目前にして思ったこと
放送の1週間前から、私の出演の予告が番組のオフィシャルホームページ出るようになり、ドキドキは日に日に高まります。
ホームページでは「リメイク作家」として、少し大きなくくりでご紹介して頂いていました。
お金も、コネも、それこそ技術すらなく、 ただあるのは「夢」と「ミシン」と「パソコン」だけ。
それが(放送時の)3年前の私です。
小さな子どもがいても、自分らしく輝ける方法はきっとある!
そう思って、自分の活動を発信できるブログを勢いだけで書き始めたけれど、 いつの間にやら私の心の中で、ブログはかけがえのない宝物になっていました。
直接お会いすることはなかなか叶わなくても、インターネットを介して、こうやって私の綴るブログを読んでくださっている方と繋がれる。
それってすごいことだと思います。
もちろんバーチャルだけのつながりは、良いことばかりではなく、限界も感じています。
だから今は、極力会える方とは直接お会いするように心がけたり、会えない方とも文字だけのつながりにならないように電話してみたり。
あとは、発する言葉には最後まで責任感を持つように気をつけています。
番組の放送を通じて、 文字だけでなく、考えて、動いて、 感情を表現して、話をする私を観て、「何か」を感じとって頂けたら、とってもうれしいなと思いました。
沢山の方に支えられて、 応援して頂いて今の私があります。
いつもありがとうございます♡
そして、ついに2015年10月3日、関西一円で放送されました!

長い長い1日がやっと終わりました。
撮影の始まった約1ヶ月前から、放送当日をドキドキしながら待ちました。
人間、生きていれば色々あるけれど、今回のテレビ出演のお話ほどびっくりしたことも数少ないかも。
夢を見ることもまんざら悪いことでもないな。
今日から何か私も、 ワクワクするような 夢を見てみようかな!?
その夢に向かって、 ちっちゃくても一歩踏み出そう!
そんなふうに思ってもらえたら、まずは私の今回のエイヤーのチャレンジは大成功です。
おかげさまで、テレビで取り上げてもらった関係で、沢山のご注文やお問い合わせを頂き、お返事がまったく追いついていない状況が数日間続きました。
実はこの日のブログのアクセス数は、「18598PV」という私のブログ史上あり得ない数字になりました。
それだけ多くの方が「LIFE ~夢のカタチ~」という番組を観て、興味を持って検索してくださったということ。
改めて、このたびはとても光栄な機会を頂いたのだと思いました。
放送を観て、本当に沢山の応援メッセージや「観たよ」のご連絡を頂きました。
どうもありがとうございました。
そのお言葉ひとつひとつに感謝の気持ちでいっぱいです。
1番反響が多かったことは、このエピソードでした。
今回、ご覧頂いた皆さんから1番反響が大きかったのは、「亡くなったお母さまの形見のお着物を日傘にリメイク」というエピソードでした。
番組の中では、1本の日傘でしたが、実は同じお客さまより、9本ものオーダーを頂きました。
別のお客様にお作りした日傘の写真を見て、 「私もぜひに!」とわざわざご連絡してきてくださいました。
お話によると、お客さまの亡くなられたお母さまは着物が大好きな方で、お家には沢山の着物があるとのこと。
本来はこちらからご自宅に出向くことはあまりしないのですが、あまりに多そうなので持ってきて頂くよりお伺いして拝見した方がいいと思ったのです。
お着物を拝見しながら、どれが日傘に合うのかのアドバイスはもちろんのこと、お母さまとの思い出話もチラホラ。
最初はご本人の日傘用を選ぶだけかと思ったのですが、あれよあれよという間に「9本お願いします」ということに。
初対面の私を信頼して、9本もお任せしてくださったことにびっくりしすぎて、しばらく絶句でした。
今思うと、この9本のご依頼が、私の作家人生の分岐点だったのかもしれません。
そして、分岐点と言えば、もう1人大切な方との出会いが、約1年前にありました。
こぎん刺し作家のゆうきさんです。
たまたま私が何かのきっかけでゆうきさんのこぎん刺し作品をネットで見つけたことからのご縁。
こぎん刺しは、とても細かい根気のいる手仕事なので、堪え性のない私にはできません。
ゆうきさんの作るこぎん刺しは、色デザインの好みが私のど真ん中でした。
それに加え、 作品や文面から感じられるお人柄が信頼できたのが、今まで彼女との関係がずっと続いてきた理由です。
私の日傘づくりに、彼女の存在は欠かせません。
普段は遠方に住んでいることもあって、今までお会いしたことはなかったのですが、今回、LIFEに出演するタイミングで、「お会いしてみたい」という私の夢も叶えることができました!
お互いそれほど饒舌ではないので、ゆっくりおっとりモードでしたが、実際に会って話すことができて、本当にうれしかったんです。
ゆうきさん、 いつも本当にありがとう。
わがまま依頼ばかりですが、これからもどうぞ末永くよろしくね♡
ゆうきさんに会ったときに頂いたこぎん刺しの針刺しと、ピンブローチは 私の宝物です。
(もったいなくて、針を 刺すのもためらうけれど)
最後にやっぱりもう1度、これを言わせてください。

今回の撮影取材を通じて、改めて私は沢山の方に支えられてここまで来られたことを、実感しました。
そして、夢をカタチにするために、またここからコツコツと頑張っていこう!そう思いました。
それを気づかせてくれた朝日放送の関係者の方々にも、とても感謝しています。
本当にありがとうございました。
以上、メディア掲載でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。