(2016年のアトリエ日記からの修正加筆版です)
CASAリメイク作家のTammyです。
2017年6月に、人生初めての着物日傘の個展をしました。
今回は「そもそもなぜ私が個展を開こうと思ったのか」、そして「個展を開く場所」についてをお話しようと思います。
なぜ個展を開こうと思ったのか?
個展そのものの夢は、さかのぼること約3年くらい前から持っていました。
ただし場所はParisです。
大好きな憧れのParisで、日本を代表するリメイク作家 として個展を開いてみたい。
この頃はまだ、絵に描いた餅で「hope」ではなく、「wish」でした。

ブログを書くようになって、ジャンルは違えど、色んな分野の作家さんと知り合うように。
その方々の個展の様子を見て「あぁすごいな、いつか私もあんなふうになれる日が来たらいいなぁ」と淡い夢を持つようになりました。
けれど、私はまだまだ経験も浅く、作品の完成度が低すぎるので、そんな私が個展を開くなんてあり得ない。
やっぱりまだまだ「wish」でした。
どこでその「wish」が「hope」に変わったか。

きっかけは、2016年の春にある方から「あなたは個展を開いた方がいい」という具体的なアドバイスを受けたことでした。
コンサルを受けた訳ではなく、お洋服のことでご相談したのですが、結果として、その方からはお洋服+αで色んな気づきを頂きました。

その方の言葉です。
まさに洋服ひとつで、私は新しい人生の扉を開きました。
自分に自信がなかった私が「これからは自分の作品と共に、私の世界観を全面に出して、私の人生を謳歌しよう!」
そう思えるようになったのは、個性を活かした洋服のあり方をその方から教えて頂いたから。
しかし、洋服を見直すきっかけが、自分の生き方そのものと対峙することになるとは思いもよらず…。
私の中で「ファッション」は、楽しむものであると同時に、私そのものの表現手段です。

そして、個展もまた、作家としての私そのものを表現する手段の1つです。
だから、まずは国内で個展を開いてみようと一歩踏み出しました。
まだまだ作家として半人前であることには変わりはありません。
けれど、それじゃいつになったら私は自分で「一人前」だと認められるようになるのだろうか。
それを待っていたら、きっと 一生かかっても個展は開けない。
だから、まずは今の私を見てもらおう。
評価をリアルに頂くのは、正直怖いです。
けれど、そこからまた大きな学びがあると信じています。
あ、また予想以上に 長くなってしまいました(汗)
このシリーズの次回は 【個展会場を見つけるまで】をお送りしようかと思います。
以上、個展レポでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。