
CASAリメイク作家のTammyです。
「あなたは何フェチですか?」
いきなり何ですのー!? な質問でしたね(笑)
私は手芸用品で言うと、特に「糸」が好きなんです。
いや、もちろん布もミシンも、待ち針なんかも好きなのですが。
あ、メジャーも結構好き。
でも、とりわけ色とりどりの糸に心惹かれるのです。
アトリエのミシン糸棚は、特注品なのです。

アトリエの中でドーンと構えるミシン糸棚、実は数年前にある方にオーダーメイドで作ってもらった特注品なのです。
シャッペスパンの60番のレギュラーサイズがピッタリ入るようになっている、お気に入りの自慢の棚です。
このミシン糸棚は、増え続けるミシン糸の収納に頭を悩ませていたところから、話は始まりました。
たまたま検索で見つけた作家さんに、いきなりラブコールして無理難題を。
(お決まりのゲリラ問い合わせ!)
トレーが取り外しできるように、細やかな工夫もされているの。
色もお気に入りのウォルナットで、環境に優しい塗料を塗って頂きました。

ミシン糸のマイルール
私は基本的に日傘のオーダーを頂く際、生地のカラーに合わせて、同じカラーのミシン糸を2つずつ購入しています。
大体はミシン糸1つで作れますが、もう1つは何で買うのだろうか。
スペアがある安心感かな?
いや、「またご縁がありますように」というおまじないかもしれない。
そんなふうに新しい依頼が来るたび、未所有のカラー糸を買い足していく。
そうするとですね、気がつけばシャッペスパンの60番だけで56種類になっていました。
これにかける2すると、軽く100は越えます。
ミシン糸の数だけ、制作の歴史がある。
ミシン糸の数だけ、日傘のストーリーがある。
そう考えると、なんだかワクワク。
小さな糸にも、ロマンを感じる!
私のささやかな夢
私のささやかな夢は、ミシン糸をオーダーだけで全色揃えること。
300種類あるそうです。
ただ糸のカラーを全色揃えるという夢なら、300種類の糸を大人買いすれば、今すぐにでも叶ってしまうものです。
が、それじゃ面白くないでしょ。
敢えてオーダー頂く生地に合うミシン糸を、少しずつ買いそろえるところに楽しみがあるんです。
オーダーによっては在庫糸でぴったり合う時もあるので、オーダーのたびに毎回追加で買うとも限りません。
さて、あと何年後にこの私の夢はコンプリートできるでしょうか!?
理論上、夢が叶ったとしても、今の棚に300種類も糸がに入らないという問題は新たに発生するけれど。
その時は2つ目の棚をオーダーします! って、果たして同じ作家さんが、私の依頼をまた受けてくれるかどうかはわからないけれどね。
「糸」1つ取っても、その糸の向こうには、オーダーを頂く方のストーリーも見えてくるのです。
だから、リメイクの日傘づくりは難しいけれどやめれれない。
託してくださる方がいる限り、続けていきたいライフワークです。
ちなみに…なTammyマル秘話を最後に
話はちょっと最初に戻りますが、フェチではなく、逆に私がとても苦手なものは、尖ったもの。
尖った先が自分に向くと、飛んできそうなイメージで怖くなってしまうのです。
ドキドキして、当たってないのに「痛い」って思っちゃうのね。
いわゆる先端恐怖症!?
これは子どもの頃から変わらずで、家族の中では周知の事実です。
なので、気を使って、オットも息子も、私には刃物の先や鉛筆も向けないようにしてくれています。
手芸って実は尖ったものをいっぱい使うんです。
針、ハサミ、千枚通し、などなど。
でも、とりあえず自分の方に尖った先が向かなければ大丈夫。
今思うと、自分に向かって指をさされるのもすごーく嫌なのね。
もしかすると、これも先端恐怖症の症状の一種かもしれません。
色んな苦手はあるけれど、生理的にダメなのは先端です。
って41年目に何の告白だ!(笑)
とりあえず私も人の子ってことで。
さて、雨の金曜日。
お休みまであと1日です。
私は今日もこもって日傘づくりです。
あなたにとって、今日も素敵な1日になりますように。
以上、ちょっと小話でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。