
(2017年のアトリエ日記からの修正加筆版です)
CASAリメイク作家のTammyです。
写真の着物日傘のご感想、匿名であればご紹介しても大丈夫だということでご了承頂きました。
以下、メールにてお送りいただきましたご感想です。
お客さまのご感想です。
この度は素敵な日傘を有難うございました。
私にとって大変思い出の着物で、何とか残しておきたいと常々考えておりました。
色々とリメイクを考えていたのですが、 柴田様の日傘加工のテレビを拝見しまして、是非ともお願いしたいと思いました。
40年前に母が作ってくれた着物で、アジサイの季節になると着ていました。
母の嬉しそうな顔を思い出します。
その母も認知症でホームで生活させて頂いております。
この日傘を持って行って見せてあげようと思っております。
きっと思い出してくれそうな気がします。
楽しみです。
本当に有難うございました。
感慨深い思いがこみ上げてきました。
日傘のご感想を頂いて、読んでいる時に思わず切なくて、でも同時にうれしい涙を流したのは、今回が初めてでした。
今までにもうれしくてウルウルすることは何度もありましたが、何というか、人生において、私の作品でこんなにも喜んで頂けることがあるんだなと感慨深い思いがこみ上げてきました。
最初は物づくりが単に好きなだけで、それほど器用な方でもありませんでした。
好奇心から始めたリメイク、そして傘好きが高じて始めた日傘づくりが、気がつけば私の人生を大きく変えることになっていました。
人生は本当に何が起こるかわかりませんね。
そんな私も40代に入りました。
一昨年に父を亡くし、母は今は健在ですが、これからいずれは親の介護とも向き合うべき年代に。
もちろん、お客さまとまったく同じ立場で、同じ想いを重ねることはできません。
けれども、作った着物日傘がお母さまの琴線に触れ、何かいい作用を起こすきっかけになればうれしい限りです。
「これからもたくさんの人の思い出作りをお願いいたします。」
そう最後に力強いエールを頂きました。
まだまだ心身共に未熟ではありますが、思い出請負人として、リメイクでこれからももっと頑張って喜んで頂けるいいものを作ろう。
自分なりの幸せを作品にいっぱい詰め込んで、お客さまの元にお届けしていこう。
改めてそう思いました。
Hさま、大切なお着物を託して頂き、本当にありがとうございました。

以上、お客さまの声でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。