
CASAリメイク作家のTammyです。
使い捨てない着物リメイクミニケースに入った『傘文(かさぶみ)』 は、「傘(かさ)」を橋渡しに、送り主の想いを届け、想いを「重(かさ)」ね合わせるレターセットです。
2018年11月23日(いいふみの日)、満を持していよいよ傘文レターセットの販売をスタートしました!
「その発売を記念して、抽選で1名さまに、傘文レターセットをプレゼントします」という企画を立てました。
(※募集は11月22日に締め切りました。)
ご応募頂く条件は、ただ1つ。
「あなたが日頃、大切に想っているあの方へ「ありがとう」の気持ちを、素直にお手紙で伝えてみてください。」というお願いをしました。
さて、この企画、ご応募にはちょっとハードルが高かったかしら!?(笑)
それとも、改めて「ありがとう」を伝えるって、たとえ匿名でもOKとはいえ、ちょっと恥ずかしかったかな。
実は、今回の応募総数はそんなに多くはありませんでした。 ←そこ、暴露しちゃうのが私の性格(笑)
そんな中でもご応募いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
1通1通に、大切な方への優しさや愛がこもっていて、読んで思わずホロリ泣きも。
元々この企画は、私のお誕生日に思いついたことなのです。
お誕生日って1年の中で1番「おめでとう!」って言ってもらえる日だけど、逆に誕生日の私から「ありがとう」の感謝の気持ちを、何か形にできないかなと思ったのがきっかけです。
実際に企画をして、ご応募頂いた皆さんのお手紙を読んでいると、企画した私の心の中も幸せな気持ちでいっぱいになったのです。
プレゼントする側なのに、何か特別な目に見えない素敵なものを皆さんから頂いたような気持ちになりました。
いよいよ当選者発表です☆
さて、前置きが長くなりました。
いよいよ当選者発表です。
今回は <紙に名前(ニックネーム)を書く → 4つ折り → まぜまぜ → その中から1枚を選ぶ> といういたって原始的な方法で選びました。
その様子はとても地味なひとり作業だったので、画像は割愛しますね(笑)。
当選者は、ニックネーム「さくら」さんです!
この結果には個人的にとてもびっくりしたのです。
実はさくらさん、私がこの企画を発表した当日に、1番最初にご応募して頂いた方なのです。
もちろん、プレゼントの当選者選びは先着順ではなく、厳正なる抽選だったのですが、もしかするとこういうご縁だったのかもしれませんね。
さくらさん、この度はおめでとうございます!
改めまして、こちらから当選のご連絡をメールにてさせて頂きます。
そのメールに詳細を書きますので、プレゼントのお送り先等をご返信くださいね!
せっかくご応募頂いたのに、このたびは残念ながら当選のお知らせができなかった残りの皆さん、ごめんなさい。
傘文レターセットのことや、私へのメッセージなどを書いてくださっている方もいました。
うれしいメッセージ、どうもありがとうございました♡
ご応募頂いた皆さん全員にレターセットを差し上げることはできないのですが、良かったらまたオンラインショップをのぞいてみてくださいね♪
1つ1つ私が手作りをしたレターセットを入れる着物リメイクケースも、選ぶ楽しみがあるように全5種類をご用意しています。
皆さんの「ありがとう」の素敵なお手紙を、ピックアップしてご紹介します。
さて、ご応募頂いた方のお手紙のうち、ここでいくつかご紹介させて頂きますね。
<さくらさま>
「ありがとう」を伝えたい方 : 母
お母さんへ。
ずっと何年も自分自身を責め続けているけど、生きていれば、元気だったら、何だってできるよ。過去に拘るより、今に集中して、楽しく気楽に前を向こうね。毎日、頑張って生きてくれてありがとう。もっともっと元気に頑張って楽しくね。ありがとう。
<HYさま>
「ありがとう」を伝えたい方 : 夫
11月23日は結婚記念日ですね
11月23日は、1123いいふみの日でお手紙を書く日でもあるみたいです
今思えば、手紙を書くのが好きな私にはぴったりの結婚記念日ですね
上の子がおなかにいる時に初めて迎えた結婚記念日
翌年、結婚披露宴で大切な人たちに囲まれて迎えた結婚記念日
その翌年、おなかに宿った子がお空に帰ってしまって迎えた結婚記念日
そして今年、下の子が生まれて4人家族で迎える結婚記念日
あなたと結婚してからずっと走り続けてバタバタのような気がするけれど
こうして家族が4人になって毎日幸せな日々を過ごせているのはあなたのおかげです
いつもありがとう
喧嘩もするし腹の立つこともあるけれど、これからもよろしくね
来年はどんな11月23日、結婚記念日を迎えるのか
今から楽しみです
<みやこさま>
「ありがとう」を伝えたい方 : 主人
かつへ
出会って一緒になって、9年ですね。
去年の夏には私の母の介護をするにあたって、色々当たり散らしてごめんなさい。
そんな時でもいつでもやんわりと話を聞いてくれてありがとう。
かつも、ストレスを溜め込まずたまには、発散してね
<Ritaさま>
「ありがとう」を伝えたい方 : 長男が小学生時代にお世話になった支援学級の先生
酷暑と台風に翻弄された日々が終わり、少しひんやりとした空気の朝。
息子は大きなスポーツバッグを手に、元気よく出かけて行きました。今日から高校の修学旅行で北海道に行くのです。ずいぶんと背が伸びた後ろ姿を眺めながら、先生のことを思い出していました。
4歳で軽度の自閉症と診断され、療育を受けながら地域の小学校に入学した息子。急変した環境に馴染めず、ストレスから次第に授業を受けることができなくなっていきました。
そんな時、先生が赴任して来られました。
前任校で「転任させないで!」という署名活動が起こったほど、保護者からの信頼が厚く、子ども達に慕われた先生だと聞きました。
私の胸が高鳴ったのは言うまでもありません。
支援学級に転籍することを決めた日…それは親の私が覚悟を決めた日でもあります。『みんなが当たり前にできることを、息子に求めない。彼の歩幅で歩むことを応援しよう。』
そう心に誓いました。
学校という慣れない空間の中で、完全に立ち止まり、その場にうずくまっていた息子。先生は、後ろから押すことも、前から引っ張ることもされませんでした。只々、息子自身が立ち上がる瞬間を待っていてくれました。
『この先生は信頼できる』、息子はそう思ってくれたのでしょう。
心を開き、少しずつ少しずつ授業を受けられるようになっていきました。もちろん、全てが順調だったわけではなく、集団で取り組む学校行事はやはり難関の一つでした。
5年生で臨海学校に出発する日の朝。
「行きたくない…」とふさぎ込み、家を出ようとしません。抱っこして無理矢理連れて行ける年齢ではありません。集合時間が迫り、焦る私は先生に連絡しました。
参加する支援学級の生徒は他にもいて、慌ただしい状況だったにもかかわらず、先生は自宅まで迎えに来てくださいましたね。結果的には参加できましたが、私の中にはモヤモヤした気持ちが残りました。
みんなこんなに楽しみでワクワクしているのに、どうしてうちの子だけ暗い顔をしているのだろう…
でも、先生のきめ細やかなサポートのおかげで、息子は大きな山を越えることができました。『僕にもできた!』という達成感が、彼を少しだけ強くしてくれた気がします。
やがて、小学校を卒業し地域の中学校へ。
引き続き、支援学級でお世話になりながら学校生活を送りました。
そして迎えた修学旅行。またもや事件が起こるのです。
クラスメイトとお弁当を食べたり話したりできるようになっており、その子たちと集合場所の新大阪駅に行くことに。
ところが、その子達は既に、まとまって車で送ってもらう段取りがついていたようです。一番最後に申し出た息子は、定員オーバーで乗れないことがわかりました。
仕方のない事情であるにもかかわらず、みんな「ごめんな」と謝ってくれましたが、気持ちの切り替えが難しい息子は、またしても「行きたくない…」。出発数日前のことでしたが、欠席を覚悟しました。
結局、支援学級の先生が迎えに来てくれることに。うつむき、トボトボと駅に向かう息子の後ろ姿を、やり切れない思いで見送ったものです。
「先生、やっぱりまだあかんかったわ」とため息混じりに報告しましたよね。
さらに時は流れ、息子は私立高校に進学しました。もう支援学級という『盾』はありません。でも、確実に成長していることを実感していました。
放課後を一緒に過ごすお友だちができたのです。
学校が終わったら、一目散に下校して家でゲームをする時間が、息子の至福のひととき。いじめられてはいなかったけれど、同級生と過ごすのは学校の中だけでした。
そんな息子が、LINEで連絡を取り合い、待ち合わせをして映画や買い物に出かけられるようになりました。
私の長年の夢が、ようやく叶えられたのです。
そして、今日。
友だちと一緒に、最寄り駅からバスで空港に向かう段取りになっているようです。
ただでさえ大荷物なのに、マンガの単行本を10冊も入れていました。「向こうで回し読みする約束してるねん」と嬉しそう。
先生、やっとこの日を迎えることができました。
予定よりうんと長くかかってしまったけれど、先生がいてくれなかったら、今日の喜びはありません。
息子がつまづく度に「お手数をおかけしてすみません」と頭を下げる私に、先生は笑ってこう言って下さいました。
「だってカズキ君が可愛いもん!」
これ以上、愛に溢れた言葉があるでしょうか?いいところを愛するのは簡単です。でも、丸ごと全て愛することはたやすいことではありません。
「もうー、そんなこと言われたら泣いちゃうー!」
おどけてごまかしたけれど、うつむいたまま顔を上げることができませんでした。
息子のみならず、親の私までもが先生に支えていただきました。
たった5文字の『ありがとう』。
そこに込めた想いを、書き綴ってみました。
定年退職後も、子ども達を支え続けておられると聞きました。
お身体を大切に…ますますのご活躍を期待しております。
「ありがとう」の5文字の魔法
頂いた皆さんのお手紙を読んで、あなたはどんなふうに思いましたか。
私はね、まず、私も遠くに住む母に電話してみようって思いました。
忙しいとつい、電話すら億劫になってしまうのですが、元気な声を聞くだけでも安心できますしね!(うちの母はパワフルすぎて、変な方向に暴走しないかの方が心配なのですが(笑))
そして、息子のこと、私は母親としてちゃんと見られているかな、ちゃんと話を聞いてあげられているかなと振り返りました。
そしてそして、最後に、私も我がオットにぜひ「ありがとう」を言葉で伝えようと思いました。
奇しくも明日、12月2日は、私たちの結婚記念日なのです。
12年前の12月2日、とても寒い冬の日、神戸の海のすぐ近くのホテルで結婚式を挙げました。
「あの頃は可愛かったのになぁ…」と最近よく言われます(笑)
いつの間にやら、大切なことまで「当然のこと」のように思ってしまって、なかなか素直にオットに対しても「ありがとう」が最近言えていない気がします。
という訳で、明日こそ「いつもありがとう」をオットに伝えてみます!
きっと素敵な「ありがとう」の魔法がかかると思うのです、いや、ぜひそう思いたい!(笑)
(「どういう風の吹き回しだ!?」と気味悪がられる確率の方が高そうですが…)
最後にもう1度だけ、あなたに聞きます。
今あなたが1番「ありがとう」を伝えたい方は、どなたですか?
その方は、あなたにとってどんな方でしょうか?
ぜひ、あなたのその素直な想いを、そのままあなたの大事な方に伝えてみてくださいね!
以上、傘文プレゼント企画の当選者発表のお知らせでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。