(2016年のアトリエ日記からの修正加筆版です)
CASAリメイク作家のTammyです。
少し前のことになりますが、オーダー頂いたお客さまより、とってもうれしいご感想をお写真と一緒に頂きました。
掲載の許可を頂きましたので、ご紹介します。
なお、レギュラー品は竹製持ち手ですが、今回は葡萄の木の持ち手を使って初めて日傘を制作しました。
お客さまのご感想です。
日傘、本当に素敵です。
ありがとうございました。
特に日が当たるとすごく綺麗。
さすが陽射しの強い国の布ですね。
表裏が同じ柄になる更紗は少々高く、若い時の私は買うべきか悩みました。
でも、柄に引かれてどうして欲しくて、必死にディスカウントしてもらうように頼み、手に入れた思い出の更紗です。
ワンピースにするつもりでしたが、 裏も綺麗なのに見せれないし…
インテリアにしたいけど、子どもに汚されるからもう少ししてから、なんて思い、そのまま40年が過ぎ、やっと形にすることが出来ました。
ありがとうございました。
表も裏も生きる一番ぴったりな日傘を作って頂き嬉しく思っています。
今回、葡萄の木の持ち手を使って下さり、とても落ち着いた雰囲気になってて、高級感が増し大変気に入ってます。
渋い持ち手、こぎんざしのクルミボタン、そして南国の更紗がこんなに合うとは、素晴らしいコラボレーションですね。
大切に使わせていただきます。
まだまだ暑さ続きそうですが、この日傘楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
40年前の思い出のバティックが、日傘になりました。
このたびのお客さまは、過去に1度だけお会いしたことがある方です。
席が離れていたこともあり、あまり長くお話はできませんでした。
けれど、このような形で再びご縁を頂き、思い出深い大切なバティック(更紗:インドネシアの伝統工芸布)を託して頂いたこと、本当にうれしかったです。
今回の日傘は、お客さまが40年前に現地へのご旅行で購入され、いつかこれでワンピースでも作ろうとお手元に置いておかれたバティックからお作りしました。
40年前! 私が生まれた頃です。
バティックは、あまりぶ厚い布ではなく、最初は接着芯で補強することをご提案したのですが、お客さまは「(薄くても)一重の方がいい」とおっしゃいました。
その理由は、作ってみてわかりました。
バティックは、染めが裏地にほぼそのまま写り込むのです。
内側から見上げると、そこにも美しい世界が。

葡萄の持ち手は、重厚感があり、トーンも暗めなので生地の素材を選びます。
そして、持つ人を選びます。
成熟した品格ある50代以上の自分らしさを楽しむ女性にしっくりと馴染むイメージです。
まだまだ幼稚な私には、あと10年位は似合わない。
老舗ブランド品も賛否両論あるでしょうが、私にはまだ早いと思っています。
いつか何十万もするようなバッグを颯爽と持ち歩ける女性になりたいけれど。
ボタンは抹茶色にしてみました。

こぎん刺し作家さんのセンスが光ります。
私が愛してやまない彼女のこぎん刺し。
厳しい冬の寒さの中で生まれた温かみのある東北の伝統工芸と、暑いバリ島の色鮮やかな伝統工芸が、こんな形で合わせられるなんて!
勝手にひとり感激。
私自身もバティックが大好きで、バリ島もいつか行きたい場所の1つ。
日傘を制作させて頂きながら、バリ島への妄想旅行を一緒に楽しませて頂きました。
本当に素敵な日傘になりましたね!
このたびはご用命を頂き 重ねてお礼申し上げます♡
なお、今回の日傘に付けた葡萄の持ち手は、大変貴重なもので、実は普段あまり流通していません。
そのため、レギュラーでのお取り扱いはできません。
在庫が既に完売してしまったので、今後入荷の予定はありません。
あしからずご了承くださいませ。
以上、お客さまの声でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。