CASAリメイク作家のTammyです。
雨傘リメイクの2way自転車かごカバー、作り方をここで全公開します。
雨傘1本分のカバーでできる簡単エコリメイクです。
ゴムの長さを調整すれば、自転車のかごカバー以外にも、雨の日のバッグ・リュックカバーにもなります。
使わなくなった雨傘があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
今回はこの骨が折れ曲がってしまった雨傘をリメイクします。

用意するもの
- 雨傘1本 (骨折れOK、汚れも気にならなければOK、破れは補修すればOK、折り畳み傘は少し小さいのであまりオススメしません、ビニール傘も加工に適さないので不可)
- 布切りはさみ
- 糸切りはさみ
- ミシン糸(普通地用60番推奨)
- ミシン(最低限、直線縫いができればOK)
- ソフトゴム(パジャマやルームウェア、肌着に入れるようなゴムでOK)
- 紐通し
- 軍手(解体時に使用)
- 手芸用ミニクリップ(あれば)
傘パーツの名称(主要部分のみ)

(※これは日傘づくりのオリジナルハンドブック用資料ですが、ご参考まで)
完成までの簡単な流れ(所要時間3時間~)
- 傘の解体(傘生地のみ取り出す)
- 生地の洗浄
- 生地の乾燥
- 縫製
- ゴム通し
作り方の手順
① 露先を手で手前に引っ張って取り外す

② 親骨からカバーをつないでいる糸を切り離す

③ カバーの先端中央部分を布切りハサミで切り取る
④ カバー端に縫われた露先部分を切り離す

⑤ 切り離したすべての糸くずを取り除く
⑥ 親骨の接合部分についている小さな楕円形の当て布を取り除く
⑦ カバーを水洗いする

⑧ 洗ったカバーは軽く水分を拭き取ってから日陰干し

⑨ カバーの先端中央部分を先から2センチほど補強縫い(直線縫いで1往復~)
(※これをしておかないと、先から縫い目が外れてくることがあります。)
⑩ カバーの先端部分を絞って縫いとめる(手縫いでぐし縫いして絞ってもOK)
⑪ カバーの先端部分を短めに長さを切り揃える
⑫ ⑥で取っておいた当て布で⑩の縫いとめた部分を隠すように1周ぐるりと縫う
(※シンプルに作りたい場合、内側から縫い目が見えても構わない場合は、この工程はしなくてもいい)
⑬ カバーの表側はそのままでもいいが、モチーフなどを縫いつけて縫い目を隠しても良い
(※シンプルに作りたい場合、外側から⑫の縫い目が見えても構わない場合は、この工程はしなくてもいい)
⑭ カバーの底の部分を幅3センチ程度で1回折って、カバーの縁をぐるり1周縫う。この時、ミニクリップで留めておくと縫いやすい。まち針は穴が開いてしまうのでNG
⑮ ⑭で最後にゴム入れ口に1センチ程度だけ縫わない部分を作っておく

⑯ 紐通しでゴムを通して完成
ゴムの長さの目安は、生地の円周=ゴムの長さ×3倍程度 (※カバーを使用する自転車かごの大きさやゴムの伸び具合にもよる。ゴムは少し長めに切っておいてから、通した後に微調整した方がいい)
注意点・オススメ情報など
- 解体して不要になった骨や露先は、お住まいの市区町村指定の方法で正しく廃棄してください。
- 骨の尖った部分で怪我をしないように、解体は軍手着用をオススメします。
- 撥水機能が落ちてきたら、撥水スプレーを吹きかけてください。
- 水洗いもできますが、濡れたらよく乾かしてください。
- 外に放置しておくと、劣化して破れやすくなります。
- ネームバンドは、自転車かごの金具部分やバッグの持ち手に留めて頂くと、カバーが外れにくくなります。
使用イメージ
自転車の前かごや後ろかごに、上からスポッと被せます。
雨の日のお出かけには、 大切なバッグやリュックにそのまま被せて 雨避けにもなります。
ランドセルカバーにもなるかな。
例えばこういうリュックや手提げバッグ

こうなります。
大きさが足りずすっぽり入らない場合は、雨がかかる表面だけ被せてもOK。

雨傘素材は軽くて畳めるので、コンパクトにしてバッグに常備しておくという手も。
ハガキサイズまで小さくなりました!

雨傘リメイクの自転車かごカバーは、「これが正解!」という作り方はありません。
あくまでご参考まで。
作りながら、自分なりのアレンジを加えられるのも、手作りの醍醐味です。
ぜひあなたオリジナルの素敵なカバーを作ってみてくださいね。
作ってみてここがよくわからない等何かご質問がありましたら、いつでも傘魔女Tammyにお問い合わせどうぞ。
すぐにお返事できないかもしれませんが、通常は3日以内にお返事させて頂きます。
以上、傘リメイクのFAQでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。