
CASAリメイク作家のTammyです。
オーダー頂いた着物日傘と、解いた着物の余り布で作った小物のご紹介です。
小物に関しては、オーダーメイド日傘のご説明ではちゃんとした「メニュー」として掲載していません。
ですが、お客さまよりお問い合わせやご依頼があれば、その都度ご相談に応じ、場合によってはお見積りをお出ししています。
私は手芸全般のエキスパートではありませんので、凝った小物や衣類などはお作りできません。
また、当アトリエで使用しているミシンに不適な厚手の布では、ご対応できないこともあります。
ただ、まだまだ使うことができる思い出の詰まった生地の余り布や、美しい着物生地の端切れ、そのまま廃棄してしまうのは、正直とても心苦しいです。
もしもご希望されるなら、そして私にできることであれば、リメイクで何かに生まれ変わらせ、お客さまに喜んで頂きたい。
そんな想いから、リメイク小物も、時々ですが裏メニューとしてお作りしています。
日傘は4本です。
今回お作りした日傘は4本です。
着物3枚のうち、2枚は1本ずつ(持ち手は竹製・ラワン木製)、もう1枚からは2本(持ち手はいずれもラワン木製)作りました。
着物らしい落ち着いた素敵な柄で、ご親族で形見分けされるそうです。
着物はお客さまのお母さまがお嫁入りの時にお祖母さまがそろえられたものですが、一度も袖をとおしたことがないとのこと。
その後お母さまはお亡くなりになり、そのままタンスで眠っていた着物。
今回は、ご依頼主のお父さまから「(お母さまの)着物を日傘にリメイクしてはどうか」とご提案されたそうです。
オーダー頂いた際に、「祖母からの着物をつなげることができてとても嬉しいです。 完成を心待ちにしています。」とおっしゃってくださっていました。
余り布で小物も作って欲しいというリクエストでした。
お客さまは過去のブログも読んでくださり、その中でレトロミニバッグ(パックンポーチ)が気になったそうで、余り布で作れないかもお問い合わせ頂きました。
ポーチはレザーの持ち手を常時在庫している訳ではないので、今回はパーツの一部取り寄せをご了承頂いて、特別にお作りすることにしました。
(写真は両面を載せていますので、仕上がりは2点です)
リクエストは、
- 3枚の着物を組み合わせてほしい
- 2つ作ってほしい
- 2つはそれぞれ紺ベースと黄緑ベースで
実はこのリクエスト、結構ハードルが高かったんです。
お受けしたものの、内心弱ったなぁ…という心境(汗)
なぜかというと、3枚の着物には色柄の関連性がなく、無地ではなくて、どれも異なったお花柄だから。
下手をすると、デザイン上着物同士がケンカをして、不調和が生まれてしまうのです。
けれども、お客さまのご要望にはお応えしたい。
ということで考えたのは、比較的あっさりしている白地で中和させて(間に持ってきて)、おもて地と裏地で着物を使い分けるという方法でした。
トータルで色違いのお揃いのような感じかな。
苦し紛れの策ですが、仕上がってみると案外いいかも!?と自画自賛です(笑)
かわいさにワクワク!
日傘とポーチは無事に届き、届いてすぐにお喜びの声をお聞かせくださいました。
「日傘はとてもステキでした! ポーチもどんな風に仕上がるのか、というところから とても楽しみにしていましたので、出来上がりをみて、かわいさにワクワクしています! 裏返しても使えそうなので、娘とおそろいだね〜と 持ってみました。」とのこと。
お揃い感を楽しんで頂けて良かったです♪
Kさま、このたびは素敵なご縁を頂きありがとうございました。
今はまだ出番はないですが、日傘を使う来年の夏も楽しみですね♡
また、良かったら皆さんがご使用のお写真もお寄せください♪
以上、お客さまの声でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。