
CASAリメイク作家のTammyです。
ただいまオンラインショップにて販売中の傘文レターセットですが、レターセットには専用の着物リメイクケースをお付けしています。
そのケースの試作品を以前ご覧になった方より、「手持ちの生地で手帳(スケジュール帳)カバーを作ってくれませんか」とご依頼を頂きました。
着物リメイクケースは便箋や封筒を入れるだけでなく、四六判の書籍のブックカバーにもリユースできるようにお作りしています。
ですから、ブックカバーのサイズをお手持ちの手帳に合わせると、カスタマイズした手帳カバーを作る事ができます。
という訳で、ご依頼はもちろんお受けし、かつ来年のスケジュール帳だということで、今回は特別に特急仕上げでお届けしました!
が、問題点が1つ発生…。
サイズをしっかり合わせるために、生地と共に、手帳そのもの(それに元々付いていた透明のビニールカバーに入れたまま)も送って頂きました。
透明のビニールカバーはあった方がしっかりした仕上がりになると思ったので、透明カバーの上から、手帳カバーを付ける仕様にします。
が、ここで1つ問題点が発生。
手帳カバーを付けちゃうと、元々付いていたペン差しが隠れちゃうのです。
ちょっとした違いなのですが、やっぱりペン差しは無いよりあった方が便利かと。
なので、頼まれてもいないのに、お節介ながら付けておきました(笑)。
ミシンで付ける簡易的な作りなので、ペン差しが必要ない場合は、リッパー(糸ほどき)などですぐに取り外して頂けます。
基本的にはブックカバーと同じです。
ある程度の幅調整ができるようにしています。
手帳の場合は、あまり頻繁にカバーを付け外しすることはないかと思いますが、幅調整ができる方が汎用性もあり、その方が出し入れする際もやりやすいかなと思います。
Casa de Paraguasのロゴタグは内側に付けていますので、使っている時は見えないようになっています。
着物のお袖1つでできました。
このたびの着物の端切れは、お袖がそのまま1枚分です。
手帳やお袖のサイズにもよりますが、びっくりするほどピッタリで、今回はロス(余り布)がほぼゼロでした。
表側と内側、両側共お袖の生地で作りました。
生地がつややかかで品があり、紺の縞模様の色合いや六角模様も素敵だったので、長くご愛用頂けそうな、とてもいい雰囲気の手帳カバーに仕上がりました。
実は、お客さまの大好きなお祖母さまがレインコートとして使っておられたもので、 お母さまが袖一枚分残してくださっていたものをご実家から取り寄せて、こちらにお送り頂きました。
なので、到着した際は、本当にお袖がそのまんまの形でした。
いつも不思議に思うのですが、お会いしたこともないのに、着物から何となく着ておられた方の佇まいのような、息づかいのような「気」や「エネルギー」をほのかに感じるのです。
それは今回のお袖からも感じました。
実は、私はどちらかというと、自分が鈍感で、場の空気を読むのも下手だし、感情表現も希薄な方だと思っていたのです。
けれども、リメイクのオーダーを受けるようになってから、自然とそんなふうに人の持ち物から温かい「気」や「エネルギー」を感じるようになってきました。
年齢を重ねるうちに、感受性が豊かになったのかなー!?ちょっと不思議です。
お手元に届いたご感想を一部ご紹介です。
こんばんは。
今ポストを見たら届いてました。
大好きな祖母の着物がステキなアドレス帳カバーになって私の手元に…。
感激のあまり涙がこぼれました。
大切に使わせていただきますね。
また、お忙しい中、年内に間に合わせていただき感謝です。

喜んで頂けて私もうれしいです。
Yさま、このたびは素敵のご依頼を頂き、どうもありがとうございました♡
来年の手帳がワクワクのスケジュールでいっぱいになりますように!
以上、作品紹介&お客さまの声でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。