
CASAリメイク作家のTammyです。
2013年7月1日、傘のリメイク雑貨店として「Casa de Paraguas」を開業しました。
あれからもう5年も経つとは!
あっという間の5年間でした。
ここまで来るのに、実に沢山の方々が私と関わってくれました。
その過程で喜怒哀楽色んな思いがあったけれど、葛藤する中でやっと自分らしい今のスタイルに落ち着きました。
開業当初からの大きな心境の変化は、今まで自分で作ってしまっていた「〇〇たるもの、こうあらねばならない」という常識の枠を取っ払えるように。
「変わる」ことを恐れない。
その決意の表れとして、Casa de Paraguasブランドの新しいロゴマークでの商標登録をしました。
申請から半年以上かかって、ようやく登録が完了したのは2018年2月のことでした。
その新しいロゴマーク(当サイトのトップ画像の中央にあるマークです)に込めた想いを、今日は改めてお話します。
ロゴマークを変えるきっかけ
実は開業時に、自作のロゴマークでの商標権は1度取っています。
5年と10年、登録期間は選べましたが、ずっと事業を続ける心づもりでしたので、10年分の商標権を取りました。
開業して自分のオリジナル作品を販売するなら、ブランドの商標登録はマストだと思っていたので、そのこと自体に後悔はありません。
ただ、扱うメインのアイテムが、開業当初の傘リメイクの「自転車かごカバー」から「日傘」に変わってしまったので、当時取った商標では登録区分のカバーがしきれなくなりました。
そのため、今回は「傘」の区分にアイテムを替えて、商標を取り直ししました。
もちろん、区分を替えるだけなら、ロゴマークまで変える必要はなく、区分を増やすだけで良かったのです。
けれども、「このタイミングで商標を取るなら、絶対にロゴマークは変えたい!」と思ったのです。
なぜなら、元々のロゴマークのイメージが、今のCasa de Paraguasのブランドイメージと合わなくなってしまったから。
元々は可愛くて、ウキウキ、ワクワクするような女子向けの撥水雑貨をイメージしていました。
だから、ショップカラーもサーモンピンクで、ブランドを代表する作家である自分自身も、フレンドリーで可愛らしいハンドメイド作家になることを目標に、そのイメージでロゴを作ったのです。
けれども、目指しているブランドイメージは、いつの間にやら当時とはまったく方向性が変わってきてしまいました。
新しいブランドのイメージ
新しいブランドのイメージです。
- 素敵で粋な和モダン
- ハッとするようなドキドキ感と、ホッとするような温かさの両面性
- 人と人をつなぐ
- 思い出を紡ぐ
- 想いを形にする
- 日本の伝統美である着物を「リメイク」で、新しい価値あるモードとして提案したい。
- 海外への活躍の場も広げたい。
それに実は私自身も、「フレンドリーで可愛らしいふわふわしたハンドメイド作家になりたいのではない」ということに、ようやく気がつきました。
もっと尖ってる、個性的な独立独歩の作家になりたい。
作り上げた「素敵で可愛い作家さん」ではなくて、元々持っている個性で魅力やオーラを放つような<オンリーワンの作家>になりたいのです。
ロゴマークってシンプルなものが多いけれど、ロゴマークこそ会社やブランドそのものを表す大事なもの。
ロゴマークには、その会社やブランドのコンセプトや理念が詰まっています。
それがチグハグになっていることに、違和感を抱いていたのです。
で、一大決心をして、4年ぶりに新しいロゴマークを作ることにしました。
ロゴマークに込めた想い

ちなみに今回は自作していません。
デザインのプロの方に作って頂いたものです。
納得できるロゴマークにしたかったので、デザインのクオリティに妥協したくなかったから。
心機一転、ここから再出発するような気持ちです。
新しいロゴマークには、沢山の想いを込めました。
まずフォントは、シンプルモダンに。
「読みやすさ」と「洗練されたイメージ」を両立するフォントを選びました。
マークについてもこだわりがあります。
真ん中の丸は地球(世界)、その周りに5人の人が手を広げて配置されています。
作品で、世界の人とつながりたい。
作品で、世界の人を幸せにしたい。
私の名前「民緒(たみお)」も、人と人を結ぶ、つまり世界平和の意味が込められた名前なのです。
両親がつけてくれた名前にも、ロゴマークがリンクしています。
それから、地球と人を表す形は、実は全体で見るとお花の形にもなっているのです。
花や緑に触れていると心が安らぐから、それをロゴマークにも入れました。
Casa de Paraguasの作品を受け取る方にも、お花をもらう時のような幸せな気持ちになってもらえますように、そんな気持ちも込めています。
それから、これはロゴマークを決めた後に偶然気づいたことなのですが、ロゴマークをぼんやりと眺めていると、傘を広げたような形にも見えてきませんか。
前のロゴマークほど「傘」っぽさは出していないものの、傘にも見えるこのマークをとても気に入っています。
そして、カラーにもご注目!
カラーは和の配色を意識しています。
和モダンの多色は、着物にもイメージがつながってきませんか。
一見単純なロゴマークですが、実はそういった私の暑苦しい想いがたくさん詰まったブランドロゴなんです。
ブランドタグは、白と金色の糸で作りました。

日傘やリメイク雑貨などの作品には、ブランドタグをお付けしています。
織りネームでは表現しきれない多色や細かい刺繍は諦め、思い切ってグレー地に、白と金色の糸で、大きめシンプルなブックカバー型のタグに!
光が当たるとキラキラ光る金色糸は、持つ方のお気に入り感と満足度が上がるように。
なお、上の写真では隠れてしまっていますが、裏側には当店名の「Casa de Paraguas」が白文字で入っています。
ブランドとして常により良いものをご提供し、また、私自身も人として成長できるように今後もいっそう頑張っていく所存でおります。
これからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。
以上、ロゴマークに込めた想いのお話でした。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。