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ウェディングドレスからのリメイク日傘ができました。

CASAリメイク作家のTammyです。

 

オーダー頂いた日傘のご紹介です。

 

今年納品分では最後のオーダー品のご紹介になります。

今回は初めてウェディングドレスからリメイクする日傘制作のご依頼を受けました。

制作の裏話なども含め、完成した作品をビフォーアフターでご覧ください。

きっかけはお問い合わせから

「ウェディングドレスからの日傘リメイクは行なっていらっしゃいますか?」

そんなお問い合わせを頂いたことが始まりです。

 

実はウェディングドレスを日傘にするというアイデアは、私の中には今までなく、もちろんお作りしたこともありませんでした。

 

けれども、お問い合わせ頂いたことで、それをイメージしてみると、とても幸せな気持ちになり、このご縁に感謝すると共に「ぜひ私にやらせて頂きたい!」と思ったのです。

ご回答としては、「生地が取れるならウェディングドレスから日傘にリメイクすることは可能です。 過去にワンピースやロングスカートから日傘をお作りしたこともございます。 」という内容です。

それに対し、「ぜひお願いしたい」と言ってくださいました。

そんな経緯でご依頼をお受けしたのですが、この時はまだウェディングドレスから日傘をお作りすることがいかに難しいかということが、私自身あまりよくわかっていませんでした。

ドレスが届いて、さぁ大変!

その後程なくして、ドレスと小物類一式を送ってきてくださいました。

まずは、その箱の大きさにびっくり!

ドレスはAラインで、大きめのフリルがふんだんに施されています。

そのため箱の容量がかなり大きかったのです。

そして開けてみると、今度はうわぁーーーと感嘆!

ウェディングドレスの胸元から広がる美しく繊細なデコレーションを見て、最初はうっとり。

でも、はっと我に返ると、今度は「果たして私がこれを日傘にできるのだろうか?」とだんだん不安になってきました。

けれども、1度正式にお受けしたご依頼です。

 

最後まで責任を持って仕上げる心づもりには、何ら変わりはありません。

お客さまの思い出の詰まった大切なドレスです。

そのドレスに、すぐにハサミを入れる決心が付かず、それから最初の裁断作業に入ったのは、届いてから2週間程経ってからでした。

 

ある秋晴れの朝の清々しい空気の中、「よし!」と最初のハサミを入れました。

すると不思議なことに、そこからはスーイスイとハサミを持つ手が進みました。

と同時に「こんな日傘にしたらきっと素敵!」というアイデアも、そこからどんどん浮かんできました。

完成品です。

ランダムに広がるひざ下のフリルは、敢えて高さをそろえず、動きを出したフリルにしました。

ただし、裾部分のフリルは日傘にした際に、少しだけはみ出す程度に一旦ゆるく切りそろえ、切った部分には端ミシンをかけています。

ドレスの胸元からお腹のあたりまで広がっていたビーズとレース刺繍の美しいデコレーションは、そのままでは付けられません。

ここで、発想の転換です!

さて、日傘の生地の一部としてどのように当てはめたか、ビフォーとアフター写真を見てわかったでしょうか?

実は、ドレスの時に1番上側の胸元の縁になっていた方を、上下クルっとひっくり返して、日傘では1番下に持ってきました。

 

ただし、そのままではドレスのお胸の立体縫製が日傘の型紙と全然合わなかったため、一部のダーツを逆に無くすように少しずつ微調整しながら縫っていきました。

生みの「苦しみ」と「喜び」に、とことん向き合う時間でした。

とにかく今年は、出現する目の前の課題に1つ1つ愚直に取り組む1年でした。

求めて頂くことに対して、自分のベストを尽くす。ただ、それだけ。

そんな今年最後のオーダー品が、今回のウエディングドレスリメイクの日傘だなんて、まるで今までの自分がここで試されているようなこのタイミング!

純白のドレスを見ると、言いようもない感情があふれてきました。

「私は、このドレスに恥じない清らかな心を持っているだろうか。」 

「楽しみにお待ち頂いているお客さまのご期待に応えられるだろうか。」 

そんな不安や生みの苦しみもありましたが、一旦引き受けたのだから、答えはYESしか出せません。

「未知の経験、チャレンジは怖いけれど、その先に見える光を求めて、ただ信じて、前に進んで行こう!」 そう思ったのです。

作品を作ることは、私にとって本当に苦しいことです。

もがいてもがいて、それでも思うようにできなくて、悔しくて涙することも。

 

やめてしまおうと思ったことは数知れず。

 

けれども同時に、作品を作ることは、自分のこの手で「無」から新たな命を生み出す喜びがあります。

さらに、リメイクの場合は、「無」ではなく、託して頂いたものには想いが宿っていますので、その想いを、形を変えてまたさらに継いでいくという大切な役目を担うという意味で、ただ作る以上に格別の喜びがあります。

作品がお客さまのお手元に届いた時に、作品を通して、私の作る喜びがお客さまに伝わり、幸せをお客さまと共有できることが何よりうれしいです。

 

私が作品を作り続けるのは、その喜びがあるからだと思います。

 

そして、それが私が持っている「愛」であり、私の存在価値なのかなぁと。

 

私は市販品のように早く、安く、綺麗に、同じものを沢山作ることはできないけれど、世界にたった1つの想いや愛が詰まった作品を作ることはできます。

 

ちょっとくさいけれど、大真面目に私はそう思うのです。

 

その愛が小さなアトリエから、全世界に向けて波紋のように広がっていくイメージ!

 

この壮大な私の妄想に、ぜひこれからもついてきてください!(笑)

日傘は、クリスマスの昨晩にようやく仕上がり、先ほど発送してきました。

お手元に届くのは明日か、場合によっては明後日かな。

 

Kさま、このたびは素敵のご依頼を頂き、どうもありがとうございました♡

気に入って頂けるとうれしいです。

以上、作品紹介でした。

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


Casa de Paraguasの日傘は、

 <「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>

 という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。

 

お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。

 

「こんなもので日傘って作れるのかな?」

「こういう日傘があったらいいな」

 

お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。 

 

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