
CASAリメイク作家のTammyです。
「リメイク」というひと手間の魔法
~ The magic of remake ~
「そのひと手間の魔法をかけることで、お気に入りや思い出があるけれど捨ててしまうしかないものを素敵に生まれ変わらせて、その作品を手に取った方が より幸せな気分になってもらえますように」という理念で、日々活動しています。
考えてみると、以前はアメブロでブログを書いていましたが、ブログお引越を機にその時の記録はすべて消去したため、今では私の過去を知らない方も多いのではと。
「私の過去のお話なんて、誰が興味あるねん!」かもしれませんが、私が今のようなリメイクで日傘を作るようになるまでに、実は様々な紆余曲折がありました。
数回連載で、私が今のようなCASAリメイク作家として活動を始めるようになるまでのお話をしています。
題して、
【今だから話せるストーリー】私がリメイク作家を目指すまで
今回は、その第4回、シリーズ完結編です。
>>第1回はこちらから読んでいただけます。
>>第2回はこちらから読んでいただけます。
>>第3回はこちらから読んでいただけます。
episode 7: 妊娠出産をきっかけに
結婚出産のため一旦退職して専業主婦になりましたが、子どもが1歳になった頃に再就職をして、パートでしたが、また法律事務所での秘書の仕事を始めました。
秘書のお仕事自体は楽しく、やり甲斐もあったのですが、子どもが小さく、働ける時間に限りがあったため
- 自分のできる範囲の仕事が限られていること
- 業界的に子持ち女性が長く働ける風潮がないこと
そのような理由から、「自宅で、子どもがいてもずっとできる自分らしい幸せを感じられるライフワークはないかなぁ」と次第に考えるようになりました。
そんな中、ふと思いついた傘のリメイク。
ミシンはこどもの妊娠中、出産のために 一旦退職して急に時間ができたことから購入をして、それから気の向いたときに取り出しては、ちょこちょこ身の回りの小物を作るというペースでした。
それが、傘リメイクの自転車かごカバー 第1号を作り、半年ほど自分で毎日使ってみてその便利さを実感。
そして、 「これを世の中に広めてみたい! そんな仕事があっても良いのでは。」 そう思って始めたのが、傘リメイクで作る自転車かごカバーのお店 Casa de Paraguas (※)です。
そうやってパートのお仕事がお休みの日限定で始めた、雨傘の生地をリメイクして作る自転車かごカバーの制作活動は、その後、様々な暮らしの傘リメイク雑貨へと広がりを見せました。
その頃には、とにかく素敵な雨傘を見ると条件反射でテンションが上がるように。
次第に傘が好きでたまらなくなり、傘の構造そのものにも興味を持つようになりました。
※現在の「Casa de Paraguas」は、傘を扱うリメイクブランドとして、オーダーメイド日傘制作を中心に活動を行っており、雨傘のリメイクオーダーは承っていません。
episode 8:傘のリメイクが突然逆走!?
このあたりからのお話は、ホームページの作家プロフィールに書いている「Casa de Praguasの想い」と重なってきますが、この後も少しだけお話を続けますね。
2014年の初夏のこと、無類の傘好きが高じて、ついに逆に日傘を自分で作ってみるというチャレンジを始めました。
歳を重ねた大人の女性だからこそ感じる「素敵!」や「かわいい!」のイメージを、「和」と「洋」を独自に融合した「傘」で表現することが得意です。
何の知識も経験もツテもないところから自己流の手探りで始めた日傘づくりでしたが、おかげさまでだんだんと「私も作ってほしい!」というお声を頂くことが増えるようになりました。
現在は日傘のオーダーメイド制作を中心に、自身オリジナルの着物リメイク日傘やその他雑貨制作を並行して行っています。
当初の雨傘のリメイク制作は、作家である私のキャパシティの関係から現在は受け付けておりませんが、「リメイク」という形で <ある物を生まれ変わらせて大切に使い繋ぎたい> という想いは、今も全く変わっていません。
そしてその想いを胸に、今度は作品を通じて、沢山の人をリメイクで幸せにしたいと思うようになりました。
その第一歩として、2017年の夏、人生初めての着物日傘の個展を大阪のギャラリーで開催しました。
>>個展当日の様子はこちらのブログからご覧いただけます。
>>写真で振り返る個展の様子はこちらのギャラリーからご覧いただけます。
2日間で個展には全国から300名を超える方々がお越しくださり、今でも心に残るとても大切な思い出となっています。
個展にお越しいただいた皆さまには、改めて心より感謝申し上げます。
episode 9:そして世界へ、「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに
その後、「また個展はしないの?」と聞いてくださる方々もいますが、今のところ個展という形で1度に沢山の作品発表をすることは考えていません。
きっとあまりにもあの個展に想いを詰め込めすぎて、燃え尽きてしまったのでしょうね。
けれども、心に浮かんだものを、リメイク作品として形にしていき、世界に向けて広く発信をすることは、これからもコツコツと続けていきます。
そして、私はこれからも「リメイク」で人と関わり、共に幸せになっていく人生を歩んでいきたい。
私の生きる道と、今このブログを読んでくださっているあなたの生きる道が、いつか、どこかで交わることがあるかもしれないと考えると、とても素敵だと思うのです!
どんな形であれ、私は出会う方に、何かホッと温かい気持ちになるような、ノスタルジックな懐かしさのような、あるいは森の残り香のような爽やかな印象や影響を残せる人でありたい。
そのように思っています。
これからの人生で、この広い世界で、どんな新しい出会いがあるのか、これを書きながら、またワクワクしています♡
「リメイク」の伝道師として、あるいは「思い出請負人」としてのひとり情熱大陸は、これからも続きます!(笑)
以上、『【今だから話せるストーリー④】私がリメイク作家を目指すまで』でした。
このシリーズ連載は、これでおしまいです。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。
なお、今オーダー頂きますと、仕上がりは最短で6月末を予定しています。
今年の夏のマイ日傘デビューをご検討いただいている場合は、気持ち早めにご相談いただけるとご希望を叶えやすくなります。