
CASAリメイク作家のTammyです。
お届けしてから数週間のタイムラグはありますが、今日はオーダーメイドでお作りしたお客さまの日傘をご紹介します。
浴衣用の反物1反から、2本の素敵なお揃い日傘が完成しました。
オーダーを頂いたきっかけや制作のエピソードなどもお話していこうと思います。
うれしいご感想も併せてご紹介しますね。
浴衣の優しく爽やかな風合いの日傘が2本できました。






まずは完成した日傘のお写真から。
今回は反物の状態で託して頂きました。
浴衣はお客さまの亡くなったお母さまの形見のお品で、その反物1反からお客さまとお義姉さま、お揃いの日傘を作りたいとのことでお問い合わせを頂いたのがきっかけです。
浴衣は模様が繰り返されるので、日傘のデザインはどうしてもよく似た仕上がりになってしまいますが、「同じ条件で」というご指定でしたので、今回は柄合わせは少し変えるだけにして、こぎん刺しくるみボタンで違い(目印)を付けました。
1枚布の浴衣生地の着物日傘は、軽くて、浴衣の優しく爽やかな風合いが内側からもそのまま感じられます。
収納袋もオプションでお作りしました。
持ち手はラワン木製です。
はぎれ(共布の余り布)で作ったミニミニトートバッグのプレゼントもお付けしました。


今回もやっぱり作りたくて、限りなく自己満足なのですが、プチプレゼントにミニミニトートバッグをお付けしました♪
おもてうらと模様の出方が違うので、両方の表情を楽しんでいただけるかな。
最終的に浴衣の反物1反から、日傘2本・収納袋2つ・ミニミニトートバッグ1つができました。
あとほんの少しだけ生地が余りましたので、その分はお客さまにお返ししました。
浴衣や着物を作る反物1反あれば、思ったよりも沢山のものが作れるものだと思いました。
もちろん柄合わせが大事なので、繰り返し柄でないタイプだと確実に同じものを同じだけ作れるとも限りませんが、目安にはなりますね。
欲を言えば、ミニミニトートバッグは2つ作って、お客さま、お義姉さま、両方にプレゼントしたかったのです。
2つできなかったのでは、生地が余らなかったからではなく、私のキャパシティと納期も迫っていた関係で、今回プレゼントは1つだけになりました(ごめんなさい!)。
お客さまより頂いたご感想です。
とっても素敵に作って頂き、本当に有難うございました。
すぐに写真を撮って姉にメールしたところ、姉もとても喜んでいました。
しかも、トートバックまで作成して頂き、大満足です(^^♪
昨日早速姉に傘を送りました。
姉の反応が楽しみです。
この度は大変お世話になりました。
また機会があれば是非、お願いさせて頂きたいと存じます。
本当に有難うございました。
「形見の着物を日傘にリメイクして形見分けをする」という方法を選ばれる理由とは?

さて、ハロウィンも終わり、季節はもう初冬に近づきつつありますね。
我が家の庭では、この季節ならではの山茶花も咲き始めました。
こんな季節に日傘のお話、あまりピンとこなかったかもしれませんが、今回のお客さまから最初にお問い合わせを頂いたのは、とても暑い夏真っ盛りの頃でした。
お問い合わせの文面から、お母さまが亡くなってからまだ間もないご様子。
詳細のエピソードはお聞きしてはいませんが、亡くなったお母さまの形見の浴衣の反物を、そのまま浴衣に仕立てるのではなく、日傘を作ってご親族で分けるという方法を取られるという決断までに、きっと色々とお考えになったかと思います。
反物や着物、浴衣の場合は、ワンピースなどのお洋服にしたり、他の小物をお作りすることもできますね!
出来上がったものを通して、お母さまの存在を身近に感じることもできます。
では、なぜ色々と選択肢がある中で、敢えて日傘に仕立てるのでしょうか。
これはあくまでも私の主観ですが、着物日傘は日常づかいができるという特徴と共に、着物の持つ情緒的な美しさや温かさがあります。
着物日傘を差しながら、ふと見上げた時に、日傘のその先の青空にお母さまとの思い出など、お母さまの生前の記憶がよみがえってくるような気がします。
これは個人の死生観にも関係してきますので、必ずしもそうだとは言い切れませんが、「見上げる」という行為は、「天国にいる故人を想う」という行為に繋がると思うのです。
太陽の日差しで透けて見える着物日傘の模様は、本当に美しくて、心を動かされます。
お届けした日傘をお使いいただけるのは、まだもう少し先、来年の春くらいからにはなりますが、暖かくなったら、ぜひ楽しいお出かけに沢山使って頂きたいと思います。
このたびは素敵なご縁を頂き、どうもありがとうございました♡
以上、お客さまの声のご紹介でした。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

Casa de Paraguasの日傘は、
<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>
という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。
お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。
「こんなもので日傘って作れるのかな?」
「こういう日傘があったらいいな」
お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。
なお、今オーダー頂きますと、仕上がりは最短で来年2020年1月末を予定しています。
1Dayレッスンでしたら作った日傘をその日にお持ち帰り頂けます。
なお、当店はオーダーメイドだけでなく、着物日傘の完成品やリメイク雑貨なども、少しだけですがオンラインショップにて販売しています。
完成品なので、もちろんすぐにお使い頂けます。
オンラインショップで販売している商品は、着物をリメイク制作した私のオリジナル作品のため、すべて世界にたった1つしかないものです。
そのため、完売しましたら、同じものの再販はありません。
お時間ありましたら、ぜひ1度Online shopもご覧くださいね!