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「リメイク」だけじゃない!伝統や慣習に新風を吹き込む服の「アップサイクル」

CASAリメイク作家のTammyです。

 

先日、夕方テレビを見ていたら、読売テレビの「関西情報ネットten.」という番組(※関西ローカルです)の特集で、服のアップサイクルについて紹介されていました。

「アップサイクル」は私が行っているリメイクとも深く関わってくることなので、興味深くて、思わず晩ご飯作りの手を止めて見入ってしまうほど!


今日はその番組の特集内容のご紹介と共に、アップサイクルのこと、ちょっと突っ込んでお話していきたいと思います。
(とっさに撮ったテレビの画像なので、見づらいところもあるかもしれませんが…)

カラクリ!新たな形でおしゃれに!廃棄問題で揺れるアパレル業界の(秘)戦略!”服”が生まれ変わる

「関西情報ネットten.」という番組は、関西圏で平日の夕方から夜にかけて放送されている情報番組です。
>>関西情報ネットten.の公式ホームページ、コーナー紹介はこちら

内容は、やはり関西だけに関西ローカルのトピックが多いですが、ジャンルは衣食住、旅、カルチャー、政治、教育など多岐に渡り、印象としてはやはり夕方なので主婦向けかな!?

身近な話題が多く、説明もわかりやすく、芸人さんや個性的なコメンテーターも出てくるので、見ていて結構面白いです。

その中で今回のお話は、「カラクリ!」というコーナーでの取材内容。

内容は、タイトルどおりなのですが、衣類の廃棄問題で揺れるアパレル業界の新たなマル秘戦略の紹介でした。

公私ともに普段から着物や洋服のリメイクに携わっている私にとって、服の廃棄問題は見逃せない問題です。

今回の番組では、服の廃棄問題に対して、大きく分けて 「黒染め」「ブランドタグを外す」「リメイク」の3つのマル秘戦略(アップサイクル)を紹介していました。

 

 

 


ちなみに「アップサイクル」という言葉の意味は、ブログのトップ画像にも書いてありますが、「素材の形状や特徴を生かしつつ、価値を高める再利用」のこと。

よく混同されるのは、「リサイクル」と「リユース」ですが、

「リサイクル」は、資源を加工して再利用すること。


「リユース」は、繰り返し使うことです。

「リメイク」と「アップサイクル」は何が違うのかというと、

「リメイク」は、素材を生かしつつ資源を別のものに作り替えること。

「アップサイクル」は、「リメイク」することで元々の物に新たな価値を与える(価値を高める)ことで、イメージとしては、リメイクのさらに進化した形かな。

 

「リメイク」「リサイクル」「リユース」「アップサイクル」の違いは、何となくわかっていただけたでしょうか?

まだ使えるのに衣類を廃棄する?知られざる衣類の現状

放送を聞いていて、まずびっくりしたのが、年間の衣類の廃棄量のお話。

日本では今なんと年間約15億着もの洋服が廃棄されているそうで!(しかも新品のです!)

上の写真のとおり、供給量が約29億着に対し、消費量が約14億着。

29億 ー 14億 = 15億

つまり生産された洋服の約半数が売れ残りとして1度も袖を通されることなく、そのままゴミとして廃棄されるってこと。

ちょっとこれ、悲しすぎませんか…もう、絶句です。

衣類の消費量は昔からそれほど変わっていないそうですが、供給量が昔より増えているのだそうで。

ファッションって「流行り」があるから、最新のファッションもすぐに古くなる。

トレンドが変わるサイクルがとても速いのに対し、そんなに頻繁に皆さん大量の服を買う訳でもなく。

廃棄するくらいなら作らなきゃいいのに、って思うけど、業界的にそんな訳にもいかないんでしょうね。

なんだか悲しくて、心がキューっと痛くなる話でした。 

「汗じみや汚れがあるから着られないのだ。だったら黒く、オシャレに染めちゃえ!」的発想に目からウロコ!

そこで、まず登場した1つ目の服の廃棄を減らす秘策が、「黒染め」

つまりね、カラフルなお洋服も、黒で全部染めちゃうのです。

そうすると、ユーズドの衣類だと、元々ついていた汗じみとか汚れが黒で目立たなくなる。

だから、また衣類として、しかもイメージを変えて、着ることができる。

面白いのは、例えばシャツやパンツにも縫製糸が見えている部分がありますよね。

ポリエステル素材の糸は、黒く染まらないで、元々の色がそのまま残るのだそう。

黒い生地に、糸だけカラフルに残るから、またそれがユニークな仕上がりに。

衣類の黒染めを手掛けられているのが、京都の老舗の黒染め会社の「株式会社京都紋付」さん。

元々は黒紋付だけを専門に染めてこられた老舗ですが、時代の流れと共に人々が黒紋付の着物を着る機会が減ってしまった。

そうすると、伝統技術の黒紋付の染色の需要も減ってしまった。

その伝統的な黒染めの技術を何かに活かすことはできないか、ということで始められたのが衣類を真っ黒に染め替える深黒加工のサービス「KUROFUNE」

そのままでは捨てられる運命だった衣類も、黒く染めてまた長く着用できると、廃棄される衣類も少しずつでも減っていきます。


伝統を大切にしながら、それだけに囚われない柔軟な攻めの姿勢が素晴らしいですね!

黒染めすると、同じ衣類がガラリと変わって、スタイリッシュにかっこよく見えるから不思議。

目からウロコのサービスでした。

ご興味を持たれたら、詳細は京都染付さんのサイト等でご確認してみてくださいね♪


【株式会社京都染付】

〒604-8823
京都市中京区壬生松原町51-1
TEL:075-315-2961(代表)
FAX:075-326-1277
http://www.kmontsuki.co.jp/

ブランドの価値を守りつつ、廃棄される運命の洋服を救う画期的な方法

次に登場した2つ目の服の廃棄を減らす秘策が、「ブランドタグを外す」

アパレルメーカーは、常に新しいファッションの提案をするために、たくさんの服を企画デザインして作り、販売します。

販売しても売れ残った衣類は、そのまま全て在庫として置いておくことはできないので、大半は廃棄されます。

本来ならば、廃棄するよりも、少しでも安く価格を下げてでも販売してしまった方が損失は少ないのですが、服には「ブランド」としてのプライドがあり、安易に価格を下げられない。

価格を下げてしまうことが、ブランドの市場価値を自ら下げてしまうことになるから。

一流のブランド、名の知れたブランドであればなおさら。

だから、新品で、まだまだ着用することができる衣服でも、シーズンが終わったら大量廃棄せざるを得ない。

このことが深刻な環境問題にもダイレクトに繋がっていく。

そこで打開策が、服についているブランドタグを外して、一見どこのブランドの洋服のものなのかをわからなくしてしまうのです。

ブランドがわからないなら、価格を安くして販売しても、そのブランドの市場価値は下がりません。

ブランドタグを外し、価格を安く販売すれば、ブランドネームではなく、服そのものの素材や機能、デザイン等に価値を置いている消費者にとって、購入できる選択肢が増えます。

つまり、供給者側にとっても、消費者側にとっても、ブランドタグを外すメリットはあります。

この試みは「Rename」というタグをつけて、全国の百貨店などで期間限定ショップとして販売されているそうです。

私もどちらかというとブランドネームより、服そのもののデザインや素材にこだわる方なので、Renameの活動には賛同できるし、ぜひ実際のポップアップストアにも足を運んでみたいと思いました!

最新の情報などご興味あれば、下記サイトをご覧になってみてくださいね♪

オンラインショップでも購入できるようです。


【Rename】

服の新しい売り方 服の通販 リネーム公式オンラインストア
https://www.rename.jp/

「アップサイクル」で、使えなくなった物に新たな付加価値を与えるということ

最後3つ目の服の廃棄を減らす秘策が、「リメイク」

元々の衣服をリメイクでまた別の衣服だったり、雑貨に生まれ変わらせるサービス。

私が普段している活動と重なる部分も多かったです。

写真のシャツは、2枚のシャツを半分ずつ組み合わせて、新しいデザインの1枚のシャツに仕上げていました。

それから、リポーターさんが私物のシャツを、フード付きのベストにリメイクしてもらっていたり。

来店されたお客さまが、遺品整理で見つけた亡くなったお祖母さまがお気に入りで昔よく着用されていたデザインスーツ。

そのスーツのリメイクの依頼をされ、後日完成したバッグとポーチを受け取られて感動されている様子も、放送されていました。

レトロなスーツが、おしゃれなバッグとポーチに大変身。

リメイクでまた新たな命を吹き込まれたものを見て、私もうれしい気持ちになりました。


テレビでご紹介されていたお店の名前を控える前に画像が変わってしまって、ご紹介できないのが残念!

大阪市内だったかな、元々縫製メーカーさんで、ベテランのデザイナーさんたちがリメイクの依頼も受けているような体制でした。

そのお店のリメイクサービスは、お客さまから依頼を受けて、サイズが合わなかったり、デザインが古くなってしまった服、つまり服本来の目的ではもう着られない服をリメイクすることで、その服に新たな価値を与えています。

それが「アップサイクル」という新しい考え方そのもの。

物の大量生産、大量消費、使い捨ては、世界規模での環境問題にもつながる。

そんな物の飽和時代に、改めて「アップサイクル」という古い慣習にとらわれない新しい考え方、価値観がクローズアップされています。

 

私は、CASAリメイク作家として活動していますが、 作家として目指しているのは、「アップサイクル」が認知され、世界に広がり、定着することです。

1人1人の行動は小さくても、それが集まれば、いつか大きな変化を生むことができるはず。




そのまま廃棄される運命だった服や着物を、アップサイクルで生まれ変わらせ、また、違う形で、愛着を持って使い続けていく。

アップサイクルは、私の価値観そのものであり、今のリメイクの活動を続けている理由でもあります。

歩みは小さくても、これからも私はアップサイクルの行動と発信を続けていきます。

あなたも今日から一緒に、何か自分にできること探しから始めてみませんか?

これは3種類の着物の端切れをリメイクして作ったミニバッグです。
これは3種類の着物の端切れをリメイクして作ったミニバッグです。

今日は服のアップサイクルの取り組みについて、私が観たテレビ番組の情報をシェアしました。

この情報が何かのお役に立てばうれしいです。

以上、ちょっと小話でした!


ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


Casa de Paraguasの日傘は、

<「リメイク」というひと手間の魔法で、想いをカタチに>

という理念の下、託してくださった方に寄り添い、作り手の顔が見えることを大切にしながら、1本1本時間をかけて手作りしています。

 

お客さまにとって、「世界に1つの宝物」のような、「愛おしい子ども」のような存在になることを願っています。

 

「こんなもので日傘って作れるのかな?」

「こういう日傘があったらいいな」

 

お客さまが作ってほしい日傘のイメージに、できる限りやわらか頭で対応します。日傘のこと、お気軽にご相談くださいね。

 

なお、今オーダー頂きますと、仕上がりは最短で2020年1月末を予定しています。

>>当店の日傘のオーダーメイド詳細のご案内はこちらから

 

1Dayレッスンでしたら作った日傘をその日にお持ち帰り頂けます。

>>レッスンの詳細はこちらから

なお、当店はオーダーメイドだけでなく、着物日傘の完成品やリメイク雑貨なども、少しだけですがオンラインショップにて販売しています。

 

完成品なので、もちろんすぐにお使い頂けます。

 

オンラインショップで販売している商品は、着物をリメイク制作した私のオリジナル作品のため、すべて世界にたった1つしかないものです。

 

そのため、完売しましたら、同じものの再販はありません。

 

お時間ありましたら、ぜひ1度Online shopもご覧くださいね!


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